動悸について

本日は動悸について書きたいと思います。

動悸とは、心臓のドキドキする拍動が自分で感じる状態をいいます。
中には急いで病院(西洋医学)にかかる必要がある病気の場合もありまが、そのような状態が必ずしも心臓の病気とは限りません。
症状が似ていても直接心臓に関係がない場合もあり、疲れやストレスからおきるケースや、更年期障害などでおきる場合もあります。
このような場合の動悸や息切れのほとんどは、自律神経の乱れからきています。
自律神経の乱れから起こる動悸には、気や血の巡りをよくして体全体を診ていく鍼灸治療(東洋医学)が適しています。

例えば、毎日パソコンの仕事など前かがみで猫背姿勢が続く人は、内臓が圧迫され心臓の働きが悪くなり酸素不足になります。その酸素不足を回避するために自然に動悸が激しくなることがあります。
肩コリもひどいようなら、慢性的な疲れが原因です。
日常の姿勢の悪さや過労による疲れが原因で起こる動悸や息切れは、心臓の反応点に軽い刺激を与えるだけで、改善することができます。
(長時間の座り仕事などで心臓がドキドキしてきたら、まずは深呼吸をして酸素を十分に取り入れてみましょう)

他には、長時間同じ姿勢を続けているわけでもないのに動悸や息切れを感じたり、雨ふり前などに調子が悪くなり動悸がする場合は、副交感神経が優位の状態が考えられます。このような場合も鍼灸治療で自律神経のバランスを整えることで症状を緩和することができます。

気や血とは東洋医学特有の考え方ですが、あらゆる不健康は経絡が詰まり、気や血が滞っているからと考えられています。
健康な体を維持するには経絡の調整点であるツボを刺激して血管を広げ、気血をスムーズに流すことが大切なのです。

動悸に効果的なツボを紹介します。

●だん中(だんちゅう)

左右の乳首を結んだ中央で、押すと軽い痛みを感じる箇所にあります。
左右の手の中指を重ねて置き、呼吸を整えて静かに1分くらい押さえます。

●公孫(こうそん)

足の内側、土踏まずのアーチの中央付近にあります。
雨降り前の体調不良など天気に左右される動悸が出る場合に、骨に向かって垂直に押してみてください。

●神門(しんもん)

手のひらの側の手首のつけ根、小指側にあります。
疲れやストレス、更年期障害によると思われる動悸には、左右交互に親指でジワーッと押してみてください。

 

鍼灸治療では緊急を要する治療はできませんが、慢性的な肩こりからくる動悸や、自律神経の乱れから起こる動悸や息切れは改善することが可能です。
病院で検査しても特に問題がないという方、一度鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。

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